今日は日曜!事務所も休み!ビーチ日和!
碧い空と青い海が待っている!!
…と皆が叫んでいたかどうかは知らなんだが、相方と同居人・Sさん、そして彼らの事務所の友達であるゴンサロ、ゴンサロの彼女のテレーザ、そして私の合わせて5人でメコ(Meco)というリスボンより南に位置するビーチへ。大西洋に面しているためか、ポルトガル人は非常にバカンス好きで、夏はこぞって皆ビーチに行くのだそう。我々もゴンサロの車に乗り込み、約1時間半程のドライブ。
メコのビーチは少し風が吹いていたが、それでも週末なだけあって人がいっぱいだった。実はこの先にNude Beach、すなわち男性女性にかかわらず全員がヌードで日光浴を楽しんでいるセクションもあったが、私とテレーザは遠慮することにした(笑)男性陣はのちに全員向かっていったが、帰ってきた時
の相方のがっかりした表情が印象的だった。「おばあちゃんしかいなかった」「みんな、すごい体型だった…」言いたいことはそれで十分伝わった。ポルトガルの人は「もう少し痩せていたら…」と思ってしまう体型の人が多く、大概の日本人は確実に「私、痩せてる…!!」と思える、ハッピーな気分になれる場所だ。私もそんな嬉しい勘違いが出来た一人だ。そして日本に帰り、体重計に乗って悲鳴を上げるのだろう…(^^;
こちらはゴンサロ・テレーザカップル。ビーチでの日光浴も非常に慣れた様子。ゴンサロは時折波に乗りに海辺へ。テレーザはここの波は嫌いだ、と言って海には一度も入らなかった。私は2度、波に乗りに行ったが、水着の合間に砂が入りまくってしまったが、その点を除けば非常に楽しい一時を味わえた。
合間をぬってテレーザとよく話した。私が本格的に会話したポルトガル人はおそらく彼女が初めてだ。お互い英語という第二外国語で話したために、どれだけ本音をもって話したかは分からない。しかし、英語は他の言語よりも極めて感情が表立って出やすい言語だと思う。彼女を通して少しだけだがポルトガル人の本音を垣間見た気がした。
・ポルトガルの物価はNYのそれと同じ、しかし賃金はアメリカ人の1/4
・親元を離れたくても経済的に離れられない若者がいっぱいいる
・政治家たちは何もしない、格差はますます広まっていく
・しかし、それでもポルトガル人は今日やれることを明日に回してしまう
・美味しい食事、美味しいワイン、綺麗なビーチがあれば『ま、いいか』となる
アメリカにはアメリカ独自の問題がいっぱいある。アメリカを好意的に思っていない国は今では非常に多く、このようにポルトガル人だけでなく、ヨーロッパ諸国を始め、ロシアや中国、最近は南米諸国もそのスタンスを顕著にしている。しかも、アメリカにはここみたいに美味しい食事であふれている訳ではない。
日本は戦後からずっと、アメリカをある種、悪役に仕立てながらも急激に成長し、先進国の仲間入りができた国だ。「アメリカの顔色ばかりうかがっている」と不満気な声もよく耳にするが、私は敢えて(世間には)そう思わせているのではないかと考える。日本は、特に日本の官僚達は、極めてうまくアメリカを使ってこの国を今日まで導いてきたと思うし、アメリカが世界的に影響力を持っているうちは今後もそうしていく策略であろう。政治の世界は非常に泥臭く、すべてがグレーゾーンだが、国益のために一所懸命な人たちが知恵を出し合っている場所であるのは間違いないと思う。
そんな真面目な会話や思考がまさかこのビーチで飛び交うとは自分でも思っていなかったが、決して終始真面目な空気が漂っていたわけではない。海沿いで拾った貝殻でこんなどうしようもない顔(「ムンクの叫び」がモデル)を作ったりしてのんびり過ごしていた。我ながらよくできていると思う、緊張感を一気にほぐしてくれる間抜け顔だ。
さて、海辺では下のような揚げパン(Bolo de Berlin)を売っている。っている。中にクリームがあるタイプと
ないタイプの2種類存在する。私と相方で1個ずつ買った…はずだった。しかし、テレーザと話しこんでいるうちにどちらもこつぜんと消えていた。クリームありなし、どちらも少ししか食べられなかった。おそらく両方とも美味しかったと思う。が、美味しいものは早々と食べないと誰かに食べられてしまうようだ。
★カフェ・ノヴォ Café Novo
日光浴・ビーチでの遊びを終える頃にゴンサロが「The best part is yet to come!(一番の楽しみはこれからだよ)」と告げた。ここのビーチに来る際、ゴンサロとテレーザはいつもお決まりのセジンブラ(Sesimbra)という村にあるレストランに行くそうで、今日も我々日本人組を連れていってくれた。
そこは入るなり満員状態で、ここのレストランが美味しいということをしっかり物語っていた。ここで食べたものはすべて美味しかった、ということを先に告げておこう。そして食べたものをクローズアップで紹介する。
まず、アサリ。味付けに使われていたオリーブオイルが素晴らしく、アサリが食べ終わった後もパンにつけて食べたりした。
続いて、烏賊のから揚げ、オリーブ添え。オリーブはポルトガル料理の至る所で見かけられる。こちらもレモンを加えて美味しく頂いた。
続いて、ムール貝、トマトソース仕立て。トッピングにトマトと玉葱が添えてある。これは相方が絶賛した一品だった。私も貝とトマトと玉葱を沢山頂く。
そして、これ。
ん?何だこれ??
ではアップで見てみよう。
「やあ、僕つむりんです。」
そう、つむりんこと、かたつむりだ。こちらではかたつむりは貝と同じように出され、みんなひとつ一つをチュルッと吸って食べている。これが意外と美味しくて、数えたところ34個も食べていた。おそるべし!
写真を撮るためだけに、綺麗に並べてあるが、とにかくたくさん食べた。ここは確かに美味しかった!!ビーチに見掛けた人々であふれているのも非常に頷ける。
店内はカフェと部屋の食事の部屋、そしてテラス、と3部屋使っていたが、とにかくどこにいっても人、人、人。テレーザは
「ここのビーチは(風も吹くし)あまり好きではないけれど、ここで最後ご飯を食べられると思ったら我慢出来る」と話していた。舌の肥えたポルトガル人達がこぞって集まるところは大体美味しいと信じてよい。それが街の中心地から離れているお店であればなおさらだ。
⇒ yumemi (12/09)
⇒ あさ (10/09)
⇒ yumemi (01/16)
⇒ Inaba (01/15)
⇒ yumemi (01/15)
⇒ あさ (01/14)
⇒ yumemi (01/12)
⇒ Inaba (01/05)
⇒ yumemi (10/02)
⇒ あさ (07/30)