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『Das Weisse Band 白いリボン』

本やCDなどで「ジャケ買いしてしまった」なんてことをたまに聞きますが、TSUTAYAに寄った際にジャケ買いならぬ「ジャケ借り」をしたのが本作品。このカバーの少年、印象ありすぎ。

■ あらすじ(公式サイトより)
はじまりはドクターの落馬事故だった。小作人の転落死、男爵家の火事、荒らされたキャベツ畑、子供の失踪。それぞれの事件が、徐々に村の空気を変えていく。誰の仕業なのか、皆が不信感を募らせる。そして村人たちの素の顔が、次第に浮き彫りになっていく。敬虔な村に潜む、悪意、暴力、欺瞞(ぎまん)の連鎖。少年の腕に巻かれた白いリボンは、「純真で無垢な心」を守れるのだろうか・・・。

ある村の不穏な1年を濃密に描いた『白いリボン』は、かつて子供だった私たち全員に痛烈に問いかけてくる。後にナチとなった子供たちが暮らした時代、そのあまりに美しい風景が、“悪”を浮き上がらせて迫る。「人間とは何か」、芸術が追う究極の問いを見つめる、新たなる古典がついに誕生した!

 ・・・びっくりマーク付で、話の核となるものがドーンとネタバレされてるぜぃ…(笑)

理解に苦しむ抑制力、理不尽な仕打ちや暴行、そこから生まれる失望と悪意。大人も子供も負の感情で満ち溢れるこの小さな村では、のちにナチスの一員としてヒトラーに従うことになる子供たち世代と、その子供たちを創った親たち世代を、とある小さな村という設定をベースに残酷に描いています。まともな神経と精神を持っている人はこの村では暮らしていけない、というのが裏のメッセージ。

子供たちに関しては、とにかく理不尽な親たちの抑制に対し、“身する子供たちと、◆覆修鵑雰残鐫を反面教師に)親たちに媚び諂う子供たち、この両者がうかがえます。

前者は白いリボン(理不尽な抑制の象徴)の仕打ちや理不尽な懲罰を受けてしまい、それに対する怒りや悲しみを、さらなる弱者に対してのいじめや暴力という形で表している(と予測される。直接の描写はないので、前後の構成から視聴者はそう予測するしかない)。
後者は一見かしこそうに見えるが実はもっと重症で、「圧倒的な権力の前に無条件で従う」という現象に陥っており、『何が本当に正しいのか』という思考を停止してしまっている。

クライマックスで物語の語り手である教師がことの真相に近づけこうとするが、残念ながらそれは阻止されてしまい、やがて国は戦争に突入する・・・という流れになっている。ヒットラーの下で大量虐殺を行ってきたナチスとはどういう人たちだったのか、その問いに対して一つの考え方を提示されているかのようでした。物語自体はフィクションですが、ノンフィクションでもおかしくないほど時代背景などを考慮すればリアルに描かれており、考えれば考えるほど恐ろしいなぁ、というのが正直な感想です。モノクロ映画にしていることで、ことの残虐さがさらに強調されている点もいいです。
一見の価値は十分にある、いい映画でした。

こういう暗い映画、実は結構好きです。コメディー映画もいいけれど、小難しくて真剣に当たらないといけないものの方が見応えがある。但し、見れるのはあくまでも自分の精神力がちゃんと持つ時に限りますね。
| yumemix | INPUT (Movies) | 00:53 | comments(0) | trackbacks(0) |









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